パン・デ・デューの〈視点〉を探れ!(旧)

約20年の活動内、主に '05〜'19期の活動が閲覧できます。新基地検討中。
〈競争〉嫌い〈共創〉好き...な2人が通りますよ。どうぞよろしく!
芸人と芸術家
こんな記述をみつけました。

『芸人はその人が望むものを望んだ分だけ与えてくれる。芸術家は、その人が一生で一度も望まなかった何かを与えてくれる。でもその何かとは、それを知ってしまったが故に、それ以降は欲しくてたまらなくなる何かだ。』

注釈:
「ほとんどの人が一生で一度も望まなかったもの」は、おそらく見たことも聞いたことも体験したこともないもの。だから選択肢に挙がらない。それが目の前に提示され、それから自分がそれを利用する事を想像してみる。実際に利用してみる。それで初めて「自分には必要だったんだ」か「やっぱりいらない」かの判断が下る。


そして、こんな記述もみつけました。(クリックして全文ご一読下さい。)

芸に下手も上手もなかりけり、行く先々の水に合わねば。

なかなか、どちらも言い得てると思います。

2つ目記述の締めの文「どちらがよいとか、どちらが上とかいうものではなく、好みの問題」というのも、まさにその通りだと思います。世の中にはどちらも必要なんだろうし、言ってみれば「役割分担」。提供する側として肝心なのは「自分がどちらで誰をターゲットにメッセージを発信していくか見極め、その役割を全うしていくこと」かもしれません。(以前投稿した マスターとアーティスト という記事内容とも少し通じる気がします。)

PS:実際は「芸人も “芸術家の要素何%か” 必要だし、芸術家も “芸人の要素何%か” 必要」・・とは思いますけどね。一生のテーマかな、こりゃ。
13:45 | ★ 芸術家らしい真面目な話 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
そろそろ秒読み
講習2日目(講師陣のセッションが主で Jazz 生音三昧という贅沢な1日だった)も終わったし、大抵の出かける用事は終わった(残すは月末の「親孝行温泉1泊旅行」のみ)。気付けば出発日まで2週間切ってる。あとはレッスンの代講引き継ぎやら、スイス旅参加者へのフォローやら、いない間も含めた月末の支払い準備やら・・2ヶ月家を開ける前の諸々雑事の整理・・・。

・・・あっという間の1人暮らし期間だった。2ヶ月といっても、世間様の夏休み期とぶつかったので色々お誘いもあったり(「1人で身軽」と思われるのかいつも以上に声がかかった)逆に来客もあったり、後半は出発の準備に追われたりして、完璧勉強 only というわけにはいかなかった。

「留学」というのは、やはりそのこと のみ に打ち込める環境に日常から「えいっ」と飛び込むので意義あるよな。周囲にもハッキリ「私は今勉強中」とアピールできるし、何しろ物理的に誘いに乗りたくても乗れない状態に身を置くわけだ。

でも「自宅留学」でも意志を強く持てば自分次第かな。今回は思い起こすと、この普段無かった色んな人との交流が今にこそ必要な「財産」だった。なかなか充実して過ごせたと思う。(でも、その分、次回1人暮らしの機会が訪れたら、その時は多少「つきあいの悪い奴」になるかもしれない(笑))

向こうでは今年は CD の営業がメインだが、Walti の働きかけで幾つか演奏も決まっている。

さぁ、次の章へ移行だぞ、自分。
08:07 | 《 雑記や簡易お知らせ 》 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
プチ自慢・・
・・ちょいとしてもよかと?

先日スイスにいる Walti との電話トークで聞いた話。営業デモ用3曲の音源、Walti がリサーチしてみつけたスタジオでプロの編集者に頼んで、さらにどこに出しても恥ずかしくない音質に「お化粧」してもらった際、開口一番に エンジニアの言うことにゃ・・

「すげーーなこのピアノ。久々に聴いたよ、こんなカラフルなの。こいつは俺も仕事のやりがいがあるぜ。」

・・ですと。

ふっ・・どんなもんだい・・。「伴奏」だと?「奥様」だと?・・・冗談じゃねぇや(笑)。

by プチ天狗(たまにはいいよね)の Yuki
05:31 | 《 雑記や簡易お知らせ 》 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
もう1つの告白
大分前から、プロフィールや紹介文に「夫婦 デュオ」という言葉を使わないことにした。加えて、「パンフルートとピアノ」でなく「ピアノとパンフルート」という表記を使うようにもしている。

正直「癒し系の珍しい笛を吹く ガイジンさん(主)に 奥さん が “伴奏”(従)をしてる」というイメージは、いいかげん闇に葬らせてもらいたい。「日本人のユニーク・ピアニストと西洋人のユニーク・パンフルーティストの火花散るコラボが、見た事も聞いた事も無い新たな音楽世界を繰り広げている」というイメージを「浸透・定着」させていきたい。

「ハタ目にとらえられやすいイメージと実質とのギャップ」・・これが我々にはついてまわる。口を酸っぱくして主旨を伝えても、司会の人などに前者のような紹介(“ガイジンさん”などという言葉は使わないにしても)をされがちだ(演奏にも多少なりとも影響する)。前例が無いからしょうがない。「既成イメージ」「人の先入観」というのは、それくらい強烈なものだし。(ステージを観てもらったあとでは一発でわかってもらえるのだが。(特に最近では明確な違いがより顕著に))

「自立した音楽家同士が対等に行うコラボ」・・それに向かってずっとやってきたが、それでも前述のイメージが抜けなかったのは、我々自身が内心でそれに甘んじてたり無意識にそのイメージに合わせて演じてしまってた部分もあったのかもしれない(「それを売りにしてた方が生きやすかった」というか。考えてみれば実はプライベートな関係自体「夫と妻」って感じじゃないのに)。プラス、演奏に反映されるだけの「力量」「キャリア」「プロ意識」なども足りなかったのかも。

Carla Bley という米国人女性ピアニストがいる。コチラは、その彼女とベーシスト Steave Swallow とのデュオ演奏模様だが・・ ↓



・・どちらがメインでもサブでもなく、双方の音が絶妙に絡み合って2人のやりとりから目が離せない。「実は彼らも私生活でもパートナー同士」と、あとで知ったが、事前に知る必要は無いし、音を聴けばその関係性なんて一発で察知できる(夫婦ってことでなく、それぞれのパーソナリティというか…)。

我々の事前紹介も「ご主人」「奥様」「ご夫婦」などの語彙は御法度(大体にして音楽に合わない)にしていきたい(せいぜい「実は公私共のパートナー」程度)。・・と同時に、そう言い切るに恥じないだけの一本芯の通った音楽家として、それぞれが 内面含め(内面は音に出る!)精進し続けていきたいものだ。
00:58 | ★ 芸術家らしい真面目な話 | comments(0) | -| - |