パン・デ・デューの〈視点〉を探れ!(旧)

約20年の活動内、主に '05〜'19期の活動が閲覧できます。新基地検討中。
〈競争〉嫌い〈共創〉好き...な2人が通りますよ。どうぞよろしく!
Arosa 6日目&最終日
6日目は、午後、近所の小学校音楽室で、この間とは別の年配先生のコレペティ・レッスンを見学し、

夕食前は先日の教会で最後の締めイベント的グループ発表コンサートがあり聴きに行く。 所々何人かのパンフルート講師(含ムルク氏やヤコブ)の、オルガン等との共演も挟み込まれたプログラム。 

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そして食後ロビーでの最後の夜の宴はいつもにも増して延々続き・・・

7日目最終日朝は、なんと雪降る中で皆とお別れ。 

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前回より沢山の人が我々の所へ演奏の御礼や感想を伝えに来てくれた。 認めてもらえた様でとても嬉しかった。

5年前初めて訪れた時は何が何やらわからなかった。 2年前は日本からの参加者もいらしてたのでテンションも高く、ミーハー気分も多少あった事が否定できない。 今回は、かなり冷静に自分が主体となって、このセミナーや関わる人々を正しく知ろうと観察し、 自分達との今後の関わり方などを終始考えていた様な気がする。

冷静だった割には一番じんわり余韻が沁みていて、正直今すぐはまだ言葉にまとまらないが、 いずれポロポロこぼれ話風に小出しにする時も来るだろう。

・・・このセミナーの終わりを持ってして、我々の渡欧目的「第一期」は終了。 次の1ヶ月「第二期」の目的は如何に・・・?

・・・あらためて報告しに参ります。・・・まずはちょいと休ませてね。
18:34 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(3) | -| - |
Arosa 5日目(演奏当日)


集中力を保つため、朝食からすっぽかし極力人と会わず、昼食は気分転換に2人で外食をし、夕食も断り、 本番までひたすら精神のリラックスに努めた。(簡単な音合わせ以外一切楽器に触れなかった)

夜9時半スタートという「蛇の生殺し」的1日だったが、結果的にコンサートは大成功だった。 3回目にしてようやっと、「この場でパン・デ・デューできた。そしてそれが受け入れられた」 という手ごたえを感じた。

曲目は 「天使のミロンガ」 (ピアソラ)/ 「ブランデンブルグ協奏曲 第5番」 (バッハ)/ 「Ninna Nanna」 (イタリアの子守唄)/ 「Prelude in Sofia」 (Peter Weekers)

過去の経験から、かなり冷静に「ココに集まる人々の心をとらえやすい選曲・構成」にしたつもりだが、 ねらいは確実にキャッチされた様で途中の反応も良く、今までで一番やり易かった。

そもそも既に始まる前から、日中すれ違う人達に「今夜でしょ?楽しみにしてるわ」と 声をかけられ、「お?大分温かく受け入れてくれてる人も増えてるな?」という印象ではあった。 (・・・というのも我々のデュオはヨーロッパのパンフルート界でもちょっと異色で、 実はココで演奏するのは冒険でもあったりする。詳しくはまたの機会に)

何事も新しいものが浸透するのには時間がかかるものだが、この日の演奏が今まで以上に 「新スタイルのデュオ」として認められた事は最終日にハッキリする。

とりあえずまずは、この日のうちに寄せられたコメントを載せておこう。 「Waltiのクレイジーぶりは前から知ってたが、今回はYukiのハジケぶりもみものだった。」 「2人のバランスが良いあんばいになってきて、かけあいが面白いアンサンブルになってきた。」 「1曲1曲の演奏だけでなく、全体のプレゼンテーションが上手い。」 「2人のパーソナリティーが見え隠れしてドラマがある。」 「君達は誰のコピーでも無いオリジナルだ!」

主催者のムルク氏からは 「バッハの様なクラシックもちゃんとこなす所も見せた上で、 心に沁みるメロディーをイタリア語で歌ってココの人達を喜ばせ、 ピアソラやSofiaではパンフルートの新たな可能性を最大限に見せて説得力があった」 とお褒めのお言葉。

無事終わって良かった良かった。まずは一安心・・・と。
06:38 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(3) | -| - |
Arosa 4日目
今日は自分の練習の合間に、F子さんと練習したり、 韓国人Kさんの曲仕上げにアドバイスさせてもらったりした。

ルーマニア曲関連の授業ばかりとっているF子さんは、クラシックの曲もやってみたく、 納得がいくようなら、夜の発表の場でも吹いてみたい、ということだった。 バッハのソナタ とラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌの2曲。 亡き王女〜は、我々のレパートリーでもあるので、新鮮で私も嬉しかった。 結局、発表は断念したが(私は薦めたのだが)、夕食前、食堂片隅のピアノで通し練習していたら、 夕食時になってぞろぞろ人が入ってきて拍手を頂戴し、結局内輪発表の様になってしまった。

Kさんの方はレッスンでやってるアメージング・グレースで 結局、私の初めてのお試しコレペティ・レッスンみたいになった。 コレペティは1度に色んな事に気を回さねば・・・で、自分が弾いて表現するのとは全く別の作業(?)・・・と痛感した。 おまけに限られた時間内に英語で瞬時に意思を伝えなければならない。 まだまだ修行が必要だが、良い経験になった一時だった。

夕食時は思い切ってヤコブにたまってた質問をあれこれぶつけて、 しまいには深い話までウォルティに助け舟もらいながら頑張って英語でして(笑)、 前日とうってかわって真面目な食卓となった。

「オランダはスイスほどパンフルートがポピュラーでない」とか「それだけで食べていく人はほとんどいない」とか。 実際ヤコブも教会のオルガン奏者やったり、ピアノ教えたり、コーラス指導したり、、、しながら生計を立てている。 「自分は演奏家というより教師の割合が大きい」というのも言っていた。 クリスチャンである彼から、私が前から自説を唱えている「東と西の宗教観から生じるメンタリティの違い」 を確認できる生の声を聞けたのも収穫だった。

夜は気晴らしになる程度にロビーでの演奏発表をまったりと聴いてから程良い所で就寝。
06:16 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(0) | -| - |
Arosa 3日目
人通りの多いロビーでなく、食堂の片隅にもピアノがあるのを発見。 午前中はそこでずっと練習。集中できてなかなか充実した時間だった。

午後は来年のために、F子さんおすすめのコレペティ(伴奏しながらレッスン)のクラスを1つ見学。 昨日の教会隣の別のホテル1室。マンツーマンで25分ずつのレッスンが2枠。 そして20分休憩。この間に生徒は自分の選んだ別の教室に移動。坂道が一杯で大変だ。

夜9時半からはオランダ人講師のヤコブのミニ・コンサートがロビーである。 夕食時、相変わらず彼の家族らと同じ円卓だったが、演奏前に私のヘタクソな英語の 稚拙な会話で神経使わせては・・・と比較的静かに食べていたが、 (元々物静かな人だし、家族もあまり英語が得意でない) 子供達が隣のテーブルのマリウスの子供達とメニューの紙を飛行機に折って 飛ばしっこし始めたので、次第に大人達も参加しだして、 色んな折り方の紙飛行機があちこち飛び交い、 人種や言葉の壁を越えて大盛り上がりになった。

子供ってやっぱ凄い!お陰で食後の一時、緊張もほぐれた感じで、 やっとルーマニア・バンドの皆と自然に外のテラスで交流が出来た。

ヤコブのミニ・コンサートは、なんと彼がピアノで長男がハーモニカ、という 微笑ましいものだった。途中ルーマニア・バンドも参加し、写真の様な場面もあった。 (最右の青い服がヤコブ。一昨年の私の1日相棒) 090715_0453~01_0001.jpg

終了後は、次々とクラスでの成果を発表するグループが出てきては、 様々な形で演奏発表をしていた。我々は、2日後の演奏のため大事をとって早めに就寝。
19:24 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(0) | -| - |
Arosa 2日目
クラスはキャンセルになったが、結果的に今回これでよかった気がする。
タイミング的にも前回、前々回以上に演奏をビシッと決めて
「“パン・デ・デュー”ココにありき!」といきたい時なので(過去2回のじゃ、まだまだ不充分だ)、
初めての講師経験に奮闘しながら・・・でなく、全力を演奏のみに集中できてよかった。

おまけに旅第二弾が今まで予想もしなかった位、体力消耗させるものだったため、
充分休養日数もとらず(スケジュール的に仕方なかったのだが)、
いきなり朝9時開始で1日6時間のレッスンを続けながらだったら、納得いく演奏も出来なかっただろう。

仮に来年講師が実現したとしても、客観的に考えたら、今年もう1度色々と偵察する必要もある。

とにかくまずは演奏に主眼を・・・と、午前中1時間程練習したら、頭痛とめまいがしてきた。
「こりゃいかん。相当疲労しとるぞ」と今日1日は無理せず休養をとる事に決めた。
日本なら宿の温泉に入る所だが、ココはヨーロッパ。ホテルのサウナへ直行。
(年明け滞在時サウナの効力を再認識した私。サウナについて語るのはまたの機会に。)

夕食前も一眠りして、、、あ゛ーーーー大分回復してきたぞ。

8時半からは近くの教会で、毎度おなじみルーマニア・バンドのコンサートだった。
すんげーーい゛ーーーアンサンブル!日本の皆にも生で見せてあげたい・・・。
パンフルート奏者だけが、いつものニコライさんでなく、昨年からの若手新人「ラドゥさん」という青年だった。
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夜はロビーに戻り、またまたおなじみ何の決め事も無しの延々続くラフなセッション。
皆芸達者で入れかわり立ちかわり本来の担当楽器以外のものも遊び感覚でいじったりして。
特にマリウスのピアノとウォルティとのクレイジー・コンビは火がつき放題で夜通し続くと思った・・・。
(2人がやるとジャズっぽい香りもして新風が吹き込まれる。)

なんとか12時半頃自然にお開き。ちょうど良いストレス解消にもなり、お陰で明日からがんばれそうだ。
19:20 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(0) | -| - |
Arosa 潜入!
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はい。着きました。Wald Hotel へいざ潜入です! ココで1週間泊り込み合宿で世界中の愛好者がプロ奏者から教えを乞う パンフルート・セミナーが今日から開催されるのです。 ’04、’07、と過去2回ゲスト・パフォーマーとして招かれた我々は、 今年はめでたく講師!として名を連ねました。

だがしかし!このご時世、例年百数十人だった生徒が100人満たない、という状況のため、 やむなくクラスは編成されず・・・その代わり特別ゲスト・パフォーマーという待遇で 木曜日にパン・デ・デューとして演奏させていただく事に。 空き時間にはそのための練習、そして来年のためクラスを見学、 他のパンフルート愛好家とも練習、レギュラーのルーマニア・バンドと交流、 ・・・等々やる事は山ほど。

写真右は、毎年参加されてる、スイス人と結婚されてスイス在住のF子さん。 写真左は、やはり毎年参加のスイス在住韓国人Kさん。 2年ぶりの再会を果たした記念に1枚。 Kさんいわく「あなたのクラスに私申し込んでたのよ。習いたかったのに残念。でも会えて嬉しい!」とのこと。

オープニング・パーティー後の夕食は、2年前「朧月夜」を共演したヤコブ(とそのご家族)と同じテーブルでした。 なんと彼は奥さんと3人のお子さん同伴。 ツィンバロン奏者のクレイジー・マリウスも奥さんと2人のお子さん同伴。

立場が格上げ(?)されたせいか、自分自身の気分もまるで前回と違う感じ。 「世界のパン・デ・デュー」という自負を持って堂々と振舞う事が出来ましたぞ。

さぁて、どんな1週間になるのやら・・・。
08:00 | ☆ Pan-Flute Festival in SWITZERLAND | comments(1) | -| - |