パン・デ・デューの〈視点〉を探れ!(旧)

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観てしまった「LA LA LAND」
先週、仕事の合間を縫って白昼堂々「1人映画鑑賞」を初体験。


あらすじは コチラ

友人に「プラネタリウム出てくるしジャズピアノ出てくるし…あなたを思い出したよ。」と言われ、気になり始まり「どれどれ」と決行。

例に漏れず賛否両論なのは重々承知だが、私には響いた。それも深くトゲが刺さったみたいに。今も微熱が続いてる。同じ「表現者」という立場上、ミアにもセブにも、2人の関係にも、制作者の複数メッセージにも…終始共感できた。

ネット上には、様々な角度から掘り下げられた考察・解釈が溢れてるので、詳細はそちらにお任せする(「ララランド ラストシーン」での検索おすすめ)。…が、あまり触れられてない視点から私なりにちょっとだけ…。↓

…確かに「夢・愛・Passion(情熱)」だけで生きていけるほど世の中は甘くない…でも、でもでも…濁流に抗い、時に不器用に折り合いつけながらも、この3つを守ろうと葛藤する姿勢…こそが「人間らしく生きる」ことに不可欠でもあるのでは。ブレずにソレを失わない人はある意味「幸せ」と私は思う。誰かに依存したり支配されたり流されるでもなく「自分軸でオリジナル人生の舵を取り未来を切り開ける」力を秘めているから。

ミアとセブは本能的にそのことを知っていて、一緒にいる間は互いのソレをも尊重&応援し合い、5年後偶然再会の折にはアイコンタクトだけでソレを確かめ合ってた。別々の道をやむなく歩むことになっていても根底のソレはきっといつまでも変わらない。たとえ今後どちらかのこの「魂の火種」が現実の壁に心折れ消えそうな時があっても、節目節目で片方がどこからともなく姿を現し(間接的でも)、遠くから(言葉を交わさずとも)初心を思い起こさせ奮起させるのでは(=そのために出会った)…そう思わせる不思議な絆がこの2人にはある。魂の伴侶のような同志や分身のような、深い部分の「信念」を共有する、2人にしかわからないかけがえのない絆。なにも物理的に結ばれるだけが絆じゃない。誰もが滅多には出会えない、そんな宿命的存在が互いの心の片隅にいて見えない力で支え合ってることだって、考えようによっては幸せとも言える。

表面的には「いわゆるありきたりな(=絵に描いたような一点の曇りもない)Happy Ending」ではないが、だからこそズシンと来るのかも。「夢だけど Real」「Reality だけど夢のよう」…他、筆舌に尽くし難い奥深いメッセージがそこかしこに散りばめられ「何をもってして Happy なのか」から始まり、余韻の中じわじわと諸々考えさせられる。本来は1度観ただけで単純に言及すべきでないのかもしれない。

【後日追記】
海外版予告編みつけました。同じ映画なのに趣き・アピール法が違います。
00:36 | ★ 芸術家らしい真面目な話 | comments(0) | trackbacks(0)| - |